めまい・メニエール病

『めまい』とは、様々な症状に対して、まとめて『めまい』とまとめて言うことが多いのですが、実際『めまい』には次のような様々な症状があります。

「フワフワ」する、「ユラユラ、フラフラ、グラグラ」する、自分や周りが「グルグル回る」、気が遠くなりそうな感覚、立ち上がりに「クラクラ、クラッとする」、目の前が真っ暗になる…など、めまいと言っても症状は様々です。

どの様な時に起こるか

◯頭を動かした時に起こる

◯寝返りをした時に起こる

◯立ち上がる時に起こる

◯じっとしていても起こる

◯しばらく動けない程続く

◯吐き気や頭痛が伴う

めまいの多くは、一時的なもの・発作的に起こることが多いのですが、持続的に起こると日常生活に支障が出てしまう場合がございます。

危険なめまい

めまいの症状と共に、下記の症状がある場合は、早急に医療機関への受診を強くお勧めします。

◯急に喋り難くなる

◯口がまともに動かせず会話が出来ない

◯呂律(ろれつ)が回らない

◯片側(場合に寄っては両側)の手足に力が入らない

◯真っ直ぐ歩くことが出来ない

◯一時的に意識を失う

◯痙攣を起こす

上記の症状が、めまいと伴って起こる場合、脳などに重大な問題が発生している可能性があります。上記の症状がある場合は、早急に医療機関への受診を行なってください。

医療機関での検査で異常が無ければ、鍼施術での改善が期待できます。

脳の疾患を除いた中では、めまい全体の６０%以上を占めるメニエール病、良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎と診断を受けることがあります。しかしその全てにおいて、原因がハッキリしていないのが現状です。

そして処方されたお薬を飲み続けても、改善しない方が多く当院に来院されます。

メニエール病の主な症状

◯数十分〜数時間に及ぶ「グルグル回る」回転性のめまい

◯真っ直ぐ立っている事が出来ない

◯耳鳴り・難聴を伴う

◯頭痛・吐き気を伴う

◯冷や汗が出る

メニエール病の特徴は、必ず起こる「めまい症状」の他に、「蝸牛症状（難聴・耳鳴り・耳閉感・音響感）」が併せて起こります。

めまいを伴わない「蝸牛メニエール病」、耳鳴り・難聴を伴わないもしくは変化しない「前庭メニエール病」もあります。

突発性難聴・耳鳴り »

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めまいを分類する

「めまい」は大きく4つに分類されます。当院では、めまいのタイプに応じて施術を行っております。

フワフワ【浮遊性】エレベーターに乗っている時のような、雲の上を歩いているような感覚
ユラユラ・グラグラ・フラフラ【動揺性】ゆっくりと左右もしくは前後に揺れる感覚、地震の時の感覚
グルグル【回転性】自分や周りの景色が回る感覚
クラクラ【起立性】立ち上がった時、一瞬、目の前が暗くなる

めまいの原因

当院では、医療機関での検査で脳に異常が無いめまい症状の方が多く来院されます。

めまいには幾つかのタイプがありますが、共通するポイントがあります。それは…

「頚のコリ(硬さ・過緊張)」です。

当院のめまいに対する鍼灸施術では、めまいの症状の際に、頚に現れる特徴的なコリ(硬さ・過緊張)に着目しています。

頚の筋肉は、頭を支えたり頚を様々な方向に動かすことの他に、眼球の動きにも関与しています。眼からの情報と三半規管からの情報を脳で集約して姿勢のバランス調整するため、頚に強いコリ(硬さ・過緊張)があると眼球の動きを悪くし、また三半規管が備わる内耳への血流も悪化させます。

めまいの根本的な施術に必要なのは、めまい症状の際に現れる、特徴的な頚のコリ(硬さ・過緊張)を解消することが大切だと考えています。

また、頚と肩はとても仲良しです。頚はもちろんですが、同時に肩の状態も改善させていくことが必要です。

但し、当院では頚に鍼を直接行うことはありません。

頚のコリ(硬さ・過緊張)を作っている原因は、頚とは別の場所にあるのです。

根本から改善させていく為には、大元の原因からアプローチをしないと、効果が出ないのです。

当院がめまい・メニエール病が得意な理由

当院では、めまいのタイプに合わせて、問診や触診などを細かく丁寧に行います。

お身体全体の状態からめまい・メニエール病の原因となる場所を探し出します。

めまいの頚のコリ(硬さ・過緊張)を生み出している原因は、全身の至る場所にあります。

めまいのツボ

めまい症状の多くは頚のコリ(硬さ・過緊張)が深く関わっています。

頚のコリへのアプローチしていくわけですが、上にも書きましたが、頚のコリの原因となる部分は、左図のように全身の至る場所にあります。

当院の鍼施術では、原因となる部分へ直接アプローチを行う事で、なるべく少ない回数での改善と再発を抑えることが期待できます。

さらに、めまいは単独よりも、関連性のある頭痛や耳症状、吐き気など、他の症状も併せて起こることが多くあります。ですので、併せて施術を行うことが、めまいを根本的に、早期の改善が期待できます。

鍼をする本数が少ない

一回の施術で使う鍼は3〜7本です。これは、一般的な鍼灸院と比べて少なめです。

めまい・メニエール病で重要な事は、頚に出現する特徴的な的なコリ(硬さ・過緊張)の原因を改善させる事です。その為、頚や関係の無い部分に鍼をすることは、症状の改善する為の効果が薄れると考えています。

また鍼の本数が少ない事で、身体への負担を軽くする事が出来るので、回復も早まります。

通院について

めまい単独の場合は、はじめは週に１〜２回の通院で、症状の回復状態に合わせ間隔を緩めていきます

メニエール病の場合は、めまい症状が先に改善し難聴･耳鳴り症状が遅れて改善することがあります

めまい・メニエール病共に、症状の強さによって通院回数は変動します。症状が軽いものは数回〜、症状が強いものは回数が多くなる場合もございます

早期に施術を開始することが何よりも大切

めまいは症状の強さによっては、日常生活やお仕事に支障をきたすことがあります。また、重大な病気に関わることもあります。

数分から数時間と続くめまいが頻繁に起こる場合、めまいが他の病気を併発する前症状となる可能性があります。

早期に施術を開始することにより、他の病気を予防することが可能になる場合もあります。