突発性難聴/耳鳴り/耳の詰まり感
突発性難聴/耳鳴り/耳の詰まり感の症例
治療効果には個人差があります。
症状や病名が同一のものであっても、当院の経験に基づいた症例であり、一般的な鍼灸の効果を意味するものではありません。
あなたの症状に似た症例を、お探しください。
突発性難聴/耳鳴り/耳の詰まり感
- 耳の詰まり感・違和感
- 原因不明の耳鳴
- 高音性耳鳴「キーン」「ピー」
- 低音性耳鳴「ブーン」「ボーン」
- 低音障害型感音難聴
症例4 半年間続く耳鳴り
来院者
30代 男性
来院期間
2022年 1月
通院頻度
週2回
通院回数
5回
症状
2021年7月に、お風呂から上がった際に急に耳鳴りが鳴り始めた。「キーン」とした音が鳴りっぱなしだったので、医療機関に行き「耳鳴り」と診断された。その後耳鳴りはしているが、医療機関などには行かずに放置していた。
施術と経過
1回目 頚肩に触れると、幾つか気になる過緊張があった。また問診際に「歯軋り」がよくあるとのお話を確認していたので、触れてみると顕著な反応があった。頚肩や歯軋りへの反応点を緩めることで終了とした。また、2021年の7月以降医療機関での診察を受けていなかったとのことなので、受診して頂くようお願いした。
2回目 前回の施術日の夜は、左耳の耳鳴りが少なくなっていたが今はまた気になる。医療機関にてオージオグラムでの検査で高音域の数値が下がっていた。前回と同様に施術し終了とした。
3回目 2回目と変わりなし。
4回目 右耳はまだ鳴っているが、左耳は僅かに下がった。
5回目 医療機関での検査にて、正常値に戻ったとのこと。耳鳴りもかなり減ってきたとのことで、一度卒業という判断となった。
使用した主なツボ
肩参、膀胱兪、養老、合谷、精霊、玉陽
まとめ
発症から半年が経過し、また耳鳴りが鳴りっぱなしという非常に難しい状況であった為、変化が出せるかどうかが難しい旨をご了承頂いた上での施術となった。「歯軋り」という顎に関する顕著な症状が伴っていた為、顎を強烈に緩めることで、少ない回数で良い変化が出た症例であった。
症例3 高音の耳鳴りが二重に聞こえる
来院者
40代 女性
来院期間
2021年 8月〜9月
通院頻度
週2回
通院回数
10回
症状
2週間程前に、お風呂上がりにイヤホンをしたまま寝てしまった。そこから何か音がするようになり、そのまま耳鳴りがするようになった。その後耳鼻咽喉科を受診し「突発性難聴」と診断をされた。ホルモン剤を服用しているが、「キーン」という高音の耳鳴りが二重に聞こえるままであった為、他の改善方法がないかと調べ当院のHPを見つけていただき、来院となった。
施術と経過
1回目 来院時、右耳に「キーン」という高音の耳鳴りが出ており、音が二重に聞こえる状態であった。耳の症状によくある肩のこり感が強く、また顎関節症もあったので、その原因を緩めることで終了とした。
5回目 感覚的には、耳鳴りとその音は同じ感じのままであるが、朝は弱めで夕方から夜にかけての方が気になる。
6回目 来院時の前日〜当日にかけて、耳鳴りが強く感じている。食べ物を噛むと耳鳴りを強く感じるというお話から、食いしばりへのアプローチを行った。
7回目 耳鼻咽喉科で、聴力検査を行ったところ、数値が改善しており、また食事中の耳鳴りの音が小さくなってきた。
8回目 耳鳴りはあるが、小さくなった。
9回目 たまに音がする時もあるが、気にならない時の方が増えてきた。
10回目 耳鼻咽喉科での聴力検査で正常となり、また耳鳴りなども基本的に気にならなくなったので、今回で卒業となった。
使用した主なツボ
養老、肩参、膀胱兪、内谷、中渚、玉陽
まとめ
発症から2週間の程でのご来院であった。患側に顕著な肩こりがあった為、この部分の改善をメインに施術をしていたが、イメージ通りの変化ではなかった。6回目の際に、「噛む」という動作によって症状が増悪することが分かり、そこへのアプローチをすると、一気に良い方向に向かい卒業となった。「噛む」という動作は顎関節の動きである。口を「開く・閉じる」は顎関節の影響を強く受け、また顎関節の問題は、耳への症状へとリンクしやすい。原因を見つけ出せたことで、良い結果となった症例であった。
症例2 突発性難聴/音がほとんど聞こえない
来院者
70代 女性
来院期間
2021年 5月〜6月
頻度
週2回
通院回数
13回
症状
2021年1月末ごろに、右耳が急に耳鳴りがし始め、それと共に聞こえも一気に悪くなった。医療機関を受診し、突発性難聴・メニエール病と診断された。ステロイドなど様々なことを行ったが、変化はなかった。2005年に左耳の突発性難聴を発症しており、その際も改善せずに聴力は落ちたままで聞こえていない。今回、右耳の聴力も低下し、耳元で大きな声で話しかけられて、ギリギリ聞こえる程度になってしまい、このままでは両耳が聞こえなくなるという辛さと不安から、鍼ならばなんとかならないかという思いで、当院にご来院いただいた。
施術と経過
1回目 来院時は、補聴器を使用した状態でも、左耳は音が入らず話をしても聞こえていない。右耳は耳元で大きな声で話すとなんとか聞き取れるぐらいの状況であった。
頚肩を触診していくと、耳との関連の深い部分の過緊張が多く見られたので、過緊張の顕著な部分を緩めると、施術の終わりの際には来院前よりわずかではあるが、声の聞き取りがしやすくなったので、終了とした。
3回目 補聴器を外しても人となんとか話が出来る時があったが、来院時は補聴器が無いと聞き取りにくい感じであった。
今までの施術に追加をし、腹部を緩めることも行い終了とした。
5回目 両耳使用していた補聴器の左側を外して会話が出来る様になってきた。以前より聞こえやすくなっているが、気圧の変化によって音割れが起こっており、耳鳴りも出てきている。
7回目 両耳ともに聞こえの良い感じがしている。
9回目 医療機関にて聴力検査を行ったところ、左耳の聴力がかなり上がり、右耳の聴力も上がっていた。
右耳はドラム缶の中に入っているような響く音がしている。
13回目 右耳の響く音も緩く小さくなり、家などでは補聴器を使用しなくても日常会話が出来るようになった。耳に対して不自由さを感じなくなったので、今回で施術を終了し卒業となった。
使用した主なツボ
養老、玉竧、玉陽、地天、手臨泣、合谷
まとめ
右耳の突発性難聴の発症から3ヶ月を経過し、左耳に関しては16年も経過していた為、かなり難易度が高く、変化がどのように出るかの難しさや、結果がどうなるかが難しい旨をお伝えした上での施術となった。
右耳の症状の改善を目指したが、想像より変化がよく、回数を重ねるごとに聴こえが良くなった。後半になると左耳の症状まで改善し、症状の重さから考えると、少ない回数で良い結果となった。
頚側面の過緊張が強く、そこを緩めることで改善方向に向かったのだと考えられる。
症例1 耳の詰まり感/標高の高い所に行った時の感じ
来院者
30代 男性
来院期間
2017年 9月
来院頻度
1回
症状
2週間前から、スマホで電話をかける時に鳴る電子音が、聴こえにくい事に気がついた。気のせいかと思ったが、再度電子音を聴いて見ても聴こえにくかった。左右で確認すると左側が特に聴こえにくい。感覚的には、急に標高の高い所に行った時に似ている。その後、仕事の疲れが出てくると、より気になるようになった。
このまま聴こえなくなったらと不安を感じ、ネットで耳の症状には鍼が良いと出ていて、当院に通われていた知人の紹介で来院した。
同時に施術した内容
歯ぎしり
施術と経過
詳しく問診をしていくと、症状とは別に「歯ぎしり」があり、左下の奥歯(2本目・3本目)が欠けている事が確認できた。仕事も含めストレスが強いとのお話もあった。ストレス・歯ぎしり共に、耳への影響は出やすい。
触診をし確認をしていくと、頚と顎の横に強い緊張があった。両方共、ストレスや顎の不調時に出る緊張である。
手に鍼をすると、頚の緊張が取れ、耳の詰まり感が軽減した。続いて顎の横の緊張を、手と肩甲骨に鍼をすると、残っていた耳の詰まり感が消失し、顎の不調感も無くなったので治療を終了とした。
1ヶ月後、その後症状は全く出ていないとの連絡を頂いた。
使用した主なツボ
合谷L、後谿L、養老L、肩稜L
まとめ
耳の症状は様々な原因があるが、今回は歯ぎしりと仕事で疲れが出る(ストレス)の2つからくる頚部の過緊張が原因であった。2つ共に耳周辺に緊張が出やすく、耳の症状に関わりが出やすい。
職業が美容師ということで、手の使用頻度が高いところにも着目し、手の緊張を緩めることで、早期の回復が見られた症状であった。